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「婦宝当帰膠」は「四物湯(しもつとう)」をベースにしてつくられた処方。「四物湯」は穏やかで、飲みやすく、血を養い、月経を調節して、「血の道」など「血」に関連する病気によく使用されています。

「婦宝当帰膠」はそんな「四物湯」の血を養い、月経を調節する効果を生かし、さらに「気」「血」を補う生薬を加えて、パワーアップさせた漢方薬です。飲みやすく「女性の聖薬」と言われています。

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そんな「婦宝当帰膠」の特徴をあげてみました。

<第1の特徴>
成分の70%を占める「当帰(とうき)」が血を補い、血を巡らせ、「補血(ほけつ)」「調血(ちょうけつ)」、子宮の発育を促進することです。特に子宮収縮の抑制と促進という双方向に調節する働きがあり、そのときの体調によって子宮をゆるめ、血流を増加させて栄養を改善し、あるいは逆に子宮を収縮し、リズムを回復します。

<第2の特徴>
「黄耆(おうぎ)」を加えていることが特徴です。黄耆はマメ科の植物キバナオウギの根です。疲れを防ぎ、精力の回復のために当帰と黄耆の配合は、非常にいい組み合わせです。黄耆はパワーとエネルギーを補充し、筋肉運動を支配しています。「目は口ほどにものを言う」という諺がありますが、目は顔の表情の中で一番大切。瞳が輝いていると、豊かで魅力的な表情になります。黄耆は一役買っています。

<第3の特徴>
「養血(ようけつ)」「止血(しけつ)」の働きをもった「阿膠(あきょう)」を加えることで、補血の効能を増強しながら出血を止めること。阿膠はロバから取った膠(にかわ)・コラーゲンです。不正性器出血、子宮筋腫による多月経、腸からの出血(便血)、痔出血などを繰り返す、血虚傾向の方の体質の改善薬として使用されています。

<第4の特徴>
胃腸の消化吸収を良くする「党参(とうじん)」「茯苓(ぶくりょう)」「甘草(かんぞう)」が配合してあることです。貧血の人には鉄剤を投与しますが、鉄剤には、むかつき、胃のもたれ、食欲不振などの「副作用」も少なくありません。
一方、補血剤(ほけつざい)の婦宝当帰膠の中の党参、黄耆、茯苓、甘草は胃を丈夫にさせ、腸を整え、消化吸収を助けてくれます。したがって、食欲も出て貧血を早く改善します。その上に、党参、茯苓、甘草が「気」を補うことにより補血作用をさらに強めてくれます。

婦宝当帰膠は「女性の宝、美容の宝」…と言われていますが、女性限定ではありません。「血虚」から起こるすべての症状にいいので、「冷え」を感じる男性にもおススメしたい漢方薬です。