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中医学でいう「腎」は、生殖系・泌尿器系・ホルモン系・免疫系・自律神経系などの機能とも関連付けられます。「腎」が弱いと生殖の力も弱く、不妊症や生理の不調、精子減退などの症状として現れます。加齢・過労・乱れた生活習慣などによって進んでいく「腎」の衰えは、他の臓器に波及して体全体に影響を与えた結果、免疫力を低下させ、病気になるもとにもなります。

そして「腎」の働きのもう1つのポイントが、体の水分コントロール。水分の代謝と排泄に関わっているため、例えば慢性的な頻尿は「腎」の衰えも考えられます。

「腎」には「腎陰」と「腎陽」が存在します。「水=陰」と「火=陽」の関係です。「陰」は体を潤し冷ます性質、「陽」は体を動かし温める性質を持ち、健康な人は「腎陰」と「腎陽」がバランスよく豊富に存在します。しかし、加齢や過労などによって徐々に「腎陰」や「腎陽」が失われていきます。「腎陰」が不足すると水分も不足し、体は興奮しやすく、ほてり、のぼせ、肌や粘膜の乾燥などの症状を呈します。

一方、「腎陽」が不足すると、体の機能が低下し、冷え、むくみ、疲労感、腰痛などの症状が現れます。「腎」の働きが弱ったり、衰えることを「腎虚」と言い、「腎」の働きを補うことを「補腎」と言います。「補腎」の際には「腎陰」と「腎陽」のバランスを回復させることも大切です。

老化は誰も逃れることはできません。ただし、老化を緩やかにし、いつまでも若々しく生きていくために役立つのが「補腎」です。健康で楽しく自分らしく人生を全うするための健康寿命を延ばすため、「補腎薬」でアンチエイジングをしましょう。

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