こんにちは。

3月上旬はまだ寒い日が続きましたが、春分の日辺りから暖かく感じるようになりました。

春は寒さに耐えていた虫や木々が芽を出しますが、バイ菌やウイルスも冬から息を吹き返し、ありがたくないことも…。それに、花粉症などのアレルギー疾患(蕁麻疹など)、ウイルス感染症(単純疱疹ヘルペスなど)がみられます。

地域によっては2月下旬からスギ花粉が飛び始めているようですが、過去10年で最大の花粉飛散量になっているということで、花粉症の方だけでなく、今まで花粉症でなかった人も注意が必要です。

過剰な免疫反応で起きるアレルギーは、主に4つの型に分類されます。

そのうち花粉症は「Ⅰ型アレルギー」に分類されます。「Ⅰ型アレルギー」は即時型アレルギーとも呼ばれ、皮膚反応では15~30分に発赤・膨疹を特徴とする反応を示します。花粉症の症状は主に目と鼻に現われ、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎を引き起こします。また、鼻孔を通って咽頭まで運ばれた花粉によって咽頭アレルギー反応が起こることもあり、のどの激しい痛みや痒みが発生します。花粉の他にも、食べ物、ダニ、ハウスダストなどによるアレルギーが「Ⅰ型アレルギー」反応を起こします。

最近では、果物・野菜アレルギーの方が増えているのだそうです。これは、花粉症を起こす花粉に含まれる原因物質と構造が類似していることで起こるようです。

以下に「花粉」「飛散時期」「果物・野菜」をまとめています。

花粉飛散時期果物・野菜など
カバノキ科
・シラカバ
・ハンノキ
・オオバヤ
・シャブシ
1~6月リンゴ🍎、サクランボ🍒、桃🍑、洋ナシ🍐
セロリ、ニンジン🥕、ジャガイモ🥔
大豆(豆乳)、ヘーゼルナッツ
ヒノキ科
・スギ
2~5月トマト🍅
イネ科
・カモガヤ
4~10月メロン🍈、キウイ🥝、スイカ🍉、オレンジ🍊
キク科
・ヨモギ
7~11月セロリ、ニンジン🥕、マンゴー🥭
キク科
・ブタクサ
7~11月メロン🍈、キュウリ🥒、スイカ🍉、バナナ🍌

野菜・果物を食べて口の中や唇に痒み・違和感がある人は、花粉症からの果物・野菜アレルギーの可能性があります。

アレルギー疾患の予防・治療の原則は、アレルゲン(原因物質)に対する暴露からの回避です。

アレルゲンが特定できれば、体内環境の整備・調整を行うことにより、症状の改善が得られる場合もあります。最近のアレルギー疾患治療薬の進歩は著しいと言えます。しかし、無理な薬物使用や予期せぬ副作用の回避のためにも、まずは体内環境整備が基本であることは忘れてはなりません。

体内環境整備の基本としては、正常な免疫機能を保つために「十分な睡眠」と、「規則正しい生活習慣」を身につけることが重要です。