こんにちは。

ボクたちの体は37兆個という膨大な数の細胞でできています。その細胞あるいは細胞成分の置き換わりがなされることで成り立っているのですが、これが「自然治癒力」の基本となります。

転んで膝を擦りむいても、しばらくするとキズが治っている…。キズが治るということは、死んだ細胞を処分し、必要な細胞が再生しているということです。

そして様々な細胞によって構成される組織や臓器は、その内部で常に細胞レベル、物質レベルで動いています。この動きの中で、バランスが取れていることが重要です。つまりこれが「恒常性維持能力」になりますが、この能力の主役となるのが「神経系」や「内分泌系」「免疫系」などで、これらが互いに協力し合うことで体の機能は統合され調和が生まれて健康が保たれるわけです。

どんなに良い薬でも、素晴らしい外科的処置でも、それだけでは病気を治すことはできません。体に備わる「自然治癒力」が一緒に発揮されるとき、病気は快方へと向かいます。極論を言えば「全ての病気は自然治癒力で治る」と言っても過言ではありません。このことはウイルスとの戦いにおいても同じです。

ボクたち人類の歴史は外傷や感染との戦いでした。ボクたちの体は長い年月をかけ、戦いに備える仕組みを発達させてきました。

ウイルスなどの病原体が体内へ侵入しようとしたとき、その入口となるのが体表面を覆う皮膚であり、粘膜です。皮膚や粘膜には侵入を防ぐためのバリア機能が備わっています。つまり人体にとっての「第一防衛ライン」です。

もしこの「第一防衛ライン」にほころびができると、病原体が侵入してくるのですが、そのときは複雑に発達した免疫が病原体と戦って退治してくれます。この病原体を排除するシステムである免疫は、「自然治癒力」の一部です。

「自然治癒力」を発揮させるコツがあるとすれば、冷たいものを食べない、体を冷やさない、口呼吸をしない、十分な運動をする、ときめきを持つ、よく噛む、そして血流を良くすることだと思います。

体を構成している37兆個の細胞に必要な栄養や酸素、ホルモンを運ぶ働きをしているもの、それが血液です。そして、この血液を運ぶ働きをしているものが血管です。「自然治癒力」が十分に発揮されるには、健康な血液と血管によって作られる良い血流の下支えが重要というわけです。

ボクたちの「自然治癒力」を考えるとき、血液や血管、血流が大事なポイントの1つだと思います。