こんにちは。
春は日照時間が長く暖かくなり、冬に緊張していた自律神経が緩んできたり、環境や気温変化によって実感がないにも関わらずストレスを感じ睡眠不足になったりと、心身の不調が出やすくなります。眠くなる条件が多い春だからこそ、良質な睡眠を取れるように意識する必要があります。
日本人の平均睡眠時間は諸外国と比べて短いのは有名な話ですが、働き盛りの世代は特に短いのが現状です。ボクたちは睡眠不足の状態になるとストレスを感じやすくなりイライラしやすくなると言われています。
ストレスは心身の負担となり、その疲労によって機嫌が悪くなったり、神経過敏になったりしてしまうわけです。
また、医学的には睡眠はただの休息ではなく、体のメンテナンスの時間です。体のメンテナンスは夜間作業に行われ、免疫力・治癒力は睡眠中に作られます。眠っている間に成長ホルモンが盛んに分泌されたり、記憶の整理や定着する時間であり、さらには「脳のゴミ掃除の時間」ということも分かっています。
不眠で困るのは、翌日の眠気や集中力の低下だけではなく、睡眠は心身の健康を保つための生体防御システムであり、老廃物(ゴミ)の排泄にも関わっているから。アミロイドβはアルツハイマー病の原因として注目されていますが、もし不眠が続けば、アミロイドβなどのゴミが脳の外に排泄されなくなり、脳の細胞や血管にも悪い影響を与えてしまいます。慢性的な不眠のある人は、良く眠れる人と比べ、うつ病、糖尿病、認知症になるリスクが何倍も高くなってしまいます。
まずは良質な睡眠を取るために就寝前に心掛けたいことは、「副交感神経を高め心身ともにリラックスさせること」と「交感神経を高めてしまう行動をとらないこと」。
副交感神経を高め心身ともにリラックスさせることとしては、
- 39~40℃のお風呂にゆっくり浸かる
- 就寝前に簡単なストレッチをする
- 好きな香りを楽しむ
- 夜更かしをせず早めに就寝
交感神経を高めてしまう行動をとらないこととしては、
- 就寝前までスマホやテレビを見ない
- 昼間のような明るい照明で過ごさない
- 熱いお風呂に浸からない
- 深酒をしない
併せて、漢方薬を利用されるのも一つの手です。