こんにちは。
鎮痛剤や便秘薬、あるいは鼻炎薬。そういった薬は辛い症状とともに、長期的に服用を継続されている方は多いように感じます。そして、それと同時にほとんどの方が「この薬をずっと続けていいのだろうか…」という不安と心配を抱えていらっしゃるように感じます。
例えば鎮痛剤。「NSAIDs(エヌ・セイズ)」と呼ばれる非ステロイド性消炎鎮痛剤は発痛(発熱)の原因物質の産生を抑えることによって痛みを軽減します。しかし、痛みの原因物質である「プロスタグランジン」は、同時に血液の流れと大変密接に関係しています。つまり、鎮痛剤を服用すると、どうしても血流が悪くなってしまいます。
※「NSAIDs」の副作用として、腎臓の血流が低下することでナトリウムの再吸収や排尿を抑えるホルモンの働きが亢進…強く作用することによって、体内に水分が溜まって、顔や手足が浮腫むことなどが挙げられています。
血液は全身の細胞に酸素を運んでくれると同時に体を温めて体温維持に働いてくれます。血流が悪い部分は冷えを感じ、冷えは痛みを増悪します。
つまり、血流が悪くなって体を冷やすことで、ボクたちはより「痛み」の負担を感じることになるわけです。そのため、体が冷えることで「痛み」は増し、更に鎮痛剤の服用が増えてしまうことになりがちなのです。最近、鎮痛剤が効かなくなった…と感じられる方は、そういったことも原因の一端になっているとも考えられます。鎮痛剤は「解熱鎮痛剤」とも呼ばれることから熱を取る…体を冷やす薬であることが分かります。
鎮痛剤 → 冷え → 痛みの増悪 → 鎮痛剤の服用が増える …
でも、鎮痛剤の服用をやめるのは難しいですよね。鎮痛剤の服用をやめることができるのか?
「痛み」は大きなストレスです。当然、薬の服用を中止してしまうことは難しいでしょうし、ボクたちもいきなり服用中止はススメません。それよりも大切なことは、「痛みをコントロールしながら、血流をしっかり維持していくこと」だと考えます。「冷え」をしっかりと改善していくことで、「痛み」は緩和され、自然に鎮痛剤の服用量や回数も減らすことができます。
まずは、「バランスの良い食生活」「毎日の運動」「生活リズムを整える」ことから始めましょう。
バランスの良い食生活は血管を健全に保つことであったり、血液の質を高めることにつながります。定期的な運動は静脈の流れをサポートし、全身の血流確保につながります。そして、「生活リズムを整えることによって、自律神経のバランスが整えられ、継続的な血流が維持されます。
忙しい中、こうした生活習慣の改善がなかなか難しい…。そんな方には、鎮痛薬とも併用できる、中成薬(中国漢方)や自然薬の出番です。