こんにちは。

松は、古くから民間の保健薬として利用されてきた植物です。

中国の後漢時代(1~3世紀ごろ)の最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、松の薬効について、「腫れ物やおできを治し、五臓の働きを整え、久しく飲むと身が軽くなり、年を取らず長生きをする」と記されています。

中国の明の時代の薬物書「本草綱目(ほんぞうこうもく)」にも、同様の記述が見られます。さらに、高血圧や動脈硬化、脳卒中の後遺症による手足のマヒ、心臓や脳の老化にも著効であると記されています。

これは、松に「血管を強化し、血液の流れを良くする働きがある」ということだと思います。

血液の流れが悪くなると、体のすみずみまで血液を送ろうとして、血圧が高くなります。これは、みなさん誰でもご存知のことと思います。

こうした状態が長く続くと、血管が疲労して硬くなってきます。硬くなって弾力のなくなった血管内を血液が無理に通過しようとして、血圧がさらに上がります。

そして、傷つきやすくなっている血管の内壁にコレステロールや中性脂肪がたまって、動脈硬化を進行させていきます。

その結果、心臓への負担が大きくなって、狭心症や心筋梗塞の原因となります。また、他の内臓の働きを低下させたり、手足の冷えを強めたりもします。

一方、脳への血液の流れが悪くなると、脳の神経細胞に新鮮な酸素や栄養が十分に供給されなくなります。そうすると、物忘れが始まったり、ボケが進んだりします。

ボケにも、「脳血管型」や「アルツハイマー型」、2つの「混合型」がありますが、いずれにしても、動脈硬化との関わりが深いと言われています。なので、一番の予防法は、脳への血液の流れを円滑にすること…です。

血液の流れを良くする…という「生薬」は色々とあります。

その一つに「松葉」があります。江戸時代の日本人の平均寿命が40~50歳の時、松葉をうまく利用して、70~80歳まで長生きした…ということが伝えられています。

松葉にはどのような成分があるのか…。

その一つに、松ヤニの主成分のテルペン類という精油。このテルペン類には、血管内のコレステロールを除去する働きがあり、血液をサラサラの状態にして流れを良くし、動脈硬化を防ぎます。

また、松葉に含まれるケルセチンという物質。これには、血管壁を柔軟にする働きがあるようです。

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松葉の入っているものに「松寿仙(しょうじゅせん)」があります。松寿仙1本(170ml)に、6000本分の赤松葉エキスと、2000枚分のクマザサ抽出液と、朝鮮人参が入っています。

松寿仙は、血液を浄化し、血液循環を良くして、自然治癒力を高める自然薬です。

ウチの薬局では、松寿仙を予防薬として健康維持のために飲んでいただいています。また、ウチの薬局でも、朝に1杯、スタッフが毎日飲んでいます。