こんにちは。

先日東京で開催された「世界中医薬学会連合会 アジア太平洋地域中医薬サミット 」。

「活血化瘀の意義と臨床応用」についてのシンポジウムのとき、東京有明大学の川島 朗教授が紹介された「ドライヤーお灸」。家庭にあるもので簡単にでき、効果のいいツボ刺激の方法なのだとか。

内臓は、ボクたちには直接触ることのできない部分。ただ、中医学ではツボを体の表面から刺激してやれば、経絡を通じ、調子の悪い臓器に働きかける…と考えています。

「ドライヤーお灸」は、

・ドライヤーでツボを刺激して痛みやこりを和らげる、血流を良くして冷えを防ぐなどお灸と同じ効果が得られる。
・手持ちのドライヤーを使うから手軽だし、自分でやるからやけどなどの失敗は少ない。

「ドライヤーお灸」のやり方は、

・ドライヤーを近づけて、熱いと感じたら離す。これでお灸1個分に相当。これを1ヶ所に4~5回、朝と晩に行う。
・我慢し過ぎてヤケドしないように、十分気を付ける。
・心地よく感じたり、温かさを強く感じたりするポイントがあれば、意識して当てるようにする。
・おしり、太もも、お腹、背中など、冷えを強く感じる場所があれば、入浴前にドライヤーで広く温めるようにすると、かけ湯効果がある。

健康法は「簡単」で「気持ちいい」ものでなくては意味がなく、長続きしません。ツボは全身に365ヶ所あり、ここを指先や針、お灸で刺激すると体調を整えることができますが、ポイントがずれると効果が薄いといいますが、ドライヤーだと大まかですが確実にツボを刺激することに。

ただし、顔、粘膜、ケガをしているところ、痛めて熱をもっているところには、当てないように。常識的に判断して、温めるべきでないところは避けるようにします。

「ドライヤーお灸」は毎日コツコツ続けると、体温が上がり、免疫力もつき、病気になりにくい健康な体を手に入れるそうです。