こんにちは。
噛むことで様々な健康効果がもたらされることが分かっています。
しっかり噛む生活を維持することは、生活習慣の予防にもつながるのだそうです。
・食べ過ぎを防ぐ
満腹感は脳でコントロールされていて、早食いすると食欲のブレーキである満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまいます。肥満防止のため、よく噛み、ゆっくり食べましょう。
・記憶力・学習能力アップ
歯と脳の間は神経ネットワークで結ばれ、噛むことで脳の血流量が増し、記憶力を司る海馬を活性化させることが分かっています。ひいては認知症の予防にも…。
・酸化を防ぐ
唾液には様々な抗酸化物質が含まれており、唾液の分泌量に比例してその量は多くなります。よく噛み、唾液をよく出すように心掛けると、老化や生活習慣病の予防にも…。
・ストレスコントロール
ストレスより分泌されるコルチゾールなどのホルモンは、噛む行為で調節できると言われています。スポーツ選手がプレー中にガムを噛むのは、緊張や興奮を緩和し、集中力を高めるため。
・全身の筋力に影響
噛むために必要な筋肉は口の周りだけでなく、首から背中にかけて12種類に及ぶとのこと。しっかりと噛む能力を維持することは、美しい姿勢を維持することにも。
しかし、現代の食事は食物繊維が少なく、脂質や糖質などが多め。また、よく噛まなくても飲み込めてしまうものも多く、日本人の1日の咀嚼回数は昭和10年頃が約1500回だったのに対し、現代は約600回に減っているそうで、「軟らかくて美味しい」から「噛み応えがあって美味しい」へのシフトチェンジが必要です。
噛む回数を増やす調理のアイデア
・硬い食材を使用
ナッツなどの硬い食材を料理に混ぜたり、トッピングしたりすると◎。
・素材の切り方を変更
野菜を切るときは、薄切りより乱切りの方が噛む回数は多くなる。
・薄味に変更
食材の持ち味を確かめるために、噛む回数は多くなり、健康にも◎。