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東京ガス都市生活研究所の調査(2017年)によると、男性の美容・健康についての「お悩みランキング」は次のようになっています。

30代男性
1位: 目の疲れ(52%)
2位: 疲れ・だるさ(47%)
3位: 肩こり(46%)

40代男性
1位: 目の疲れ(55%)
2位: 疲れ・だるさ(48%)
3位: 腰痛(47%)

50代男性
1位: 目の疲れ(57%)
2位: 肩こり(53%)
3位: 腰痛(51%)

中医学では、これらのお悩みは年齢と深い関係があると考えます。

2000年前にできた中医学の古典である「黄帝内経」では、加齢に伴う男性に現れる体の変化を記したものがあります。それによると、男性の老化は「五八(5×8)」(40歳)の「腎臓の衰え」からと強調しています。テレビ、新聞、ラジオなどのCMで使われている「女性は7の倍数、男性は8の倍数」というフレーズのルーツはこの「黄帝内経」にあります。

男性の生命リズムが8に相関して、8年ごとに体に何らかの変化が起きると認識しているのです。それ故、男性の健康維持や体づくりは、この年齢による身体の変化(現れた悩み)に応じて、中医学による養生を行うべきです。

30代、40代、50代…どの世代にも1位にあがっているのが「目の疲れ」。パソコン、特に近年来、スマートフォンの普及で、目の酷使から目の疲れた方が増えています。

目の疲れ、かすみ、眼痛、視力低下、慢性結膜炎、ドライアイ、頭痛、頭重、吐き気、不安感…など、いずれも本人が気が付かないうちに目から始まって全身症状が静かに深く進行していきます。

中医学では「久視傷血(きゅうししょうけつ)」といって、同じものを長く見続けると「血(けつ)」を消耗する…と言われています。ミスのできないコンピュータ作業では、テレビを観るようにラクな作業ではありませんし、至近距離から光源を見続けるので、この「久視傷血」になります。「血」は潤いの水分なので、「血」が消耗するとで目の乾燥につながると考えます。

一般的に「目の薬」というと点眼薬が中心ですが、漢方薬には「飲む目薬」と言われる「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」があります。眼精疲労、目がショボショボする、目のかすみ、目の乾燥など目のトラブルにおススメの漢方薬です。