こんにちは。

6月の終わり、ボクの妹が第二子を出産しました。3080gの女の子。

40歳だったけれど、助産院始って以来の見事なお産だったのだとか。連絡があり駆け付けたとき、本人はケロッとしていました。安産だったのが伺えました。

あれから1ヶ月、赤ちゃんもだいぶしっかりしてきました。話によると、産休は2ヶ月しかとらず、9月には「だるま鍼灸院」に復帰するんだとか。とはいえ、フルで働くというわけではないと思いますが、それにしても2ヶ月で復帰はすごいです。第二子だからなのかもしれませんが、母子ともに穏やかに過ごせているからだと思います。

産後の養生のよしあしは、母体の回復や、その後の母親の健康を左右します。

そのため、産後は時間をかけて体力の回復をはかります。産後は体力の消耗により、カゼを引きやすかったり、関節痛を起こしやすくなります。

産後の「血虚」に乗じて「寒邪」が「胞宮(子宮)」に侵入するため、産後は体を冷やさない様に気を付ける必要があります。「虚に乗じて邪が入り込む…」とあるように、それが引き金となることがあるからです。

最低でも1ヶ月は必ず休養をとり、産後の養生としては「冷たい風に当たること」「冷たい飲み物や生もので体を冷やすこと」を特に禁忌としています。中国圏の文化として、産後1ヶ月は「坐月子(ざげつし)」と呼ばれ、外出も控えるといいます。

出産後の母体を中医学でいうと、体に最も大切なエネルギーである「気」、栄養の元である「血」が激しく消耗される衰弱状態…。そこに出産時の出血が「血虚」に拍車を掛けてしまいます。

産後の肥立ちが悪いときにあらわれる「悪露が止まらない」「疲れやすい」「顔色がすぐれない」「めまいや動悸がする」「毛穴がゆるんで汗をかきやすい」「カゼを引きやすい」といった症状は、いずれも「気」「血」の不足から来るものです。

そんな産後の「気」「血」の不足からくる諸症状に対して漢方薬や自然薬が有効です。