こんにちは。
子どもは感染症にかかりやすい…。
生まれたばかりの赤ちゃんは、母親から胎盤を通して免疫物質を受け渡されるため、実際の免疫力は大人と同じくらい…。ところが、その免疫物質は徐々に減っていき、3ヶ月から半年くらいで底をついてしまうそうです。
そのため、生後6ヶ月くらいから、自分でつくる免疫物質の量がある程度増えてくる3歳前後までは最も免疫力が弱く、様々な感染症にかかりやすくなります。
多くの感染症は一度かかると免疫ができてかかりにくくなりますが、子どもは大人と比べると免疫力が弱い上、特に乳幼児は生まれて初めて出会うウイルスや細菌ばかりなので、様々な感染症にかかってしまいます。
特に、夏に子どもに流行しやすい感染症に「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」などがあります。これらはいわゆる「夏カゼ」と呼ばれています。
やはり「夏カゼ」も、生後6ヶ月以降に増え始め、1歳をピークに、その後徐々に減ってきて、学校に通う年齢になると、発症は際立って少なくなるようです。
国立感染症研究所がまとめた17日~23日までの患者報告(小児科定点医療機関約3000ヶ所)によると、「手足口病」の定点医療機関当たりの患者報告数は増加、「ヘルパンギーナ」は横ばい、プール熱は減少したそうです。
手足口病
手や足、口の中に水疱ができ、のどの痛みを伴うことがある。発熱は微熱程度で、1~3日で下がる。
報告数は前週比約8%増の8.93人。38都道府県で警報基準値(5.0人)を上回った。都道府県別の上位3位は、福井(21.64人)、大分(17.06人)、三重(16.84人)。
ヘルパンギーナ
突然38~39℃の高熱が出る。のどに強い痛みを伴う発疹が現れ、水疱となり、まもなく潰瘍(ただれ)となる。熱は3日ほどで下がる。
報告数は前週とほぼ同じ2.23人。都道府県別の上位3位は、山口(6.6人)、佐賀(6.22人)、福岡(5.8人)。
プール熱(咽頭結膜炎)
39~40℃の高熱が出て、のどが赤く腫れて強く痛み目の充血が起こる。頭痛、食欲不振、頚や後頭部のリンパ節の腫れなどを伴う。症状は5日程度で治まる。
報告数は前週比約14%減の0.71人。都道府県別の上位3位は、北海道(2.25人)、沖縄(1.62人)、鹿児島(1.35人)。
病院では「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」などの多くのウイルス感染症は、ウイルスに作用して治す薬はないので、症状を和らげる対症療法が中心となります。
この場合、やはり決め手は「免疫力」だと思います。
手洗い、うがいの習慣や規則正しい生活をしながら、漢方薬や自然薬などを上手に利用されるといいと思います。