こんにちは。

血液の中に炎症反応があると、皮膚に内側から影響を与える…。

最近よく聞くのが「腸もれ」という言葉。「腸管壁滲漏症候群」…リーキーガット症候群(LGS)とも言われ、腸管壁に大きな穴が開いて、バクテリア、毒素、及び、食物が漏れ出す症状です。まだ馴染みのない症状ではあるものの、着実に現代日本人に増えている問題…と言われています。

腸管粘膜には小さな穴があり、ボクたちが生きていくための栄養素とエネルギー源の入り口でとなっています。その腸管粘膜の穴が大きくなると、化学物質への感受性増大、食物アレルギーの増加が引き起こされる…というものです。

腸管粘膜バリア機能破綻→アレルゲンになる食材→血液免疫異常…となるわけです。

通常、分子の小さい「アミノ酸」は通れ、分子の大きな「タンパク質」は通れません。腸が悪く大きな穴が開き、「タンパク質」が通ってしまい、血液で拒絶反応が起きてしまう…。普段食べているものが、突然凶器となってしまうわけです。

これが、自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックなど免疫異常によって起きる病気の原因ともなっている…とも言われています。

そして、LGSへの原因には「先天性」「食習慣」「薬害」の可能性が考えられています。

「先天性」としては、遺伝や妊娠中の栄養不足。「食習慣」では、お酒、肉食、揚げ物…。お酒は粘膜を痛めますし、肉食は腐敗、油は酸化脂質などで腸内バランスを悪くしますし、抗生物質、ステロイド剤、痛み止め、抗ヒスタミン剤、ピルなどの「薬害」についても同じことが言えます。

確かに、慢性皮膚炎、アトピー性皮膚炎で改善が遅い人の多くが、食習慣に問題があることが多いように感じます。

昔から「皮膚は内臓の鏡」と言われていますが、「皮膚の状態=腸粘膜の状態」ということが言えるのではないかと思います。