こんにちは。

「月経痛があるのは当たり前…」と思っていませんか?

中医学では、月経時に「痛みがないのが正常」と考えられています。

単に「腰がダルい」「お腹が重い」…といった軽い症状なら問題はありませんが、「月経痛がひどくて寝込む」「月経がダラダラと続く」「毎回鎮痛剤を飲まないと我慢ができない」という人は要注意です。

「月経痛」は病気のシグナル…。日常生活に支障をきたすほど月経痛が重い場合は、子宮筋腫、卵巣嚢腫…といった婦人病が原因もあるので、婦人科の診察を受けることが必要だと思います。

「女性は『血』をもって体の根本となす」

子どもを産む機能がある女性の健康は、血液と深い関わりがあります。毎月訪れる「月経の周期」や「経血量」「症状」などから、自分の体質を知って改善することが、月経痛だけでなく、子宮筋腫や不妊症などの婦人病の予防につながります。

中医学では、月経痛は、月経やホルモンとも深い関係がある「血」と、体の各機能を動かすエネルギーである「気」が、何らかの原因で不足したり、停滞することが主な原因…と考えられています。

例えば、

①気滞血瘀タイプ…心身のストレスなどが原因で「気」が停滞し、血行不良になったタイプ

②陽虚内寒タイプ…体の陽気が不足し、体が冷えたタイプ

③湿熱下注タイプ…体に余分な「湿」と「熱」がこもったタイプ

④気血両虚タイプ…「気」と「血」の両方が不足したタイプ

⑤肝腎陰虚タイプ…虚弱体質に多く、体の潤いが不足したタイプ

女性にとって月経は健康のバロメーター。月経時に鎮痛剤を用いる人も多いようですが、鎮痛剤はあくまでも一時しのぎ…。月経痛を根本から治すには、月経痛の原因を探り、体質を改善することが大切だと考えます。

合わせて、冷えは月経痛を悪化させるので、カイロやマッサージで血行を促進しましょう…。