こんにちは。
古来から「月のもの」という表現があるように、女性の月経周期は月☾が地球🌏をひと回りする日数に等しい28日~29日…とされています。
この周期よりも1週間以上、月経が早まったり遅れたりする状態が「月経不順」です。ただ、単に月経周期が不安定なだけだから…と月経不順を軽く扱ってしまう人もいるかもしれません。
「月経不順」の原因は様々ですが、様々なストレス、ダイエットなどの偏食などが考えられます。ですが、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる場合があるので注意が必要ではあります。
ストレスや偏食が続くと、どうして正しい月経が訪れないのでしょうか…。
中医学では「気」「血」「精」の3つが揃って充実することで、初めて規則正しい月経が起きると考えています。
気
「気」とは、気力や元気…と言うように、ボクたちにとっての生命力(エネルギー)のようなもの。目に見えず、レントゲンや心電図にもあらわれない存在ですが、この「気」の巡りが悪くなると、人は病気になるとされています。
ストレスが溜まった状態は「元気」とは呼べません…。精神的な重圧は「気」を減じさせてしまうのです。
血
「血」は血液のみならず、自律神経や内分泌系、免疫系など「人体を巡るシステム」を指しますが、ここでは血液やその流れ具合と考えます。月経とは出血に他なりませんので、元となる血液が不足していたり、血液が滞っていたりでは、月経もスムーズに起こらないわけです。
偏食による栄養不良は貧血を引き起こし、「血」の欠乏した状態になります。
精
「精」も中医学独特の概念ですが、西洋医学の用語を当てはめるとしたら「ホルモン」のようなものかもしれません。女性らしさの基本ともいえるもので、常にバランスを整えておくことが大事です。
ストレスの原因は人それぞれで、現代社会では容易に解決できる事柄ではないかもしれません…。そこで必要なのが睡眠、1日8時間程度の十分な睡眠は、最も手軽で効果的なストレス解消法です。
食事は十分に栄養のあるものを摂るのは大切なことですが、「体を冷やさない」ことを心掛けることです。冷たい飲み物やサラダなどの生野菜を摂り過ぎて体が冷えると、煮凝りのように血液の流れが滞ってしまいます。冷たい飲み物を避け、野菜も軽く煮たり炒めたりしていただきましょう…。
なかなか生活習慣を改善しても難しい場合、漢方薬の出番です。「気」の巡りを良くする、「血」「精」を充実させる漢方薬で、正しく月経を迎えられる体づくりをお手伝いします。