こんにちは。
若いうちは、誰でも更年期のことなどには、なかなか関心がもてないもの。ましてや10代で更年期に考えが及ぶ…という女性はいないのではないでしょうか。
でも、「月経」というものは、「初潮」を迎えたときから「閉経」に至るまで、ずっと関連性をもっています。
そのため、若いころに体を冷やす生活をしていたり、無理なダイエットを続けていると、その影響は必ず後になってあらわれることなります。そして、更年期もその延長上にある…ということです。
婦人病になる原因や引き金は様々ですが、「気血不足(きけつぶそく)」や「気滞血瘀(きたいけつお)」の問題が絡んでいると言われています。
そのため、「気血不足」や「気滞血瘀」の予防に努めていれば、更年期も穏やかに迎えることができるので、今からでも月経の変調に敏感になって欲しいと思います。
更年期=閉経のことだと思っている人もいますが、これは間違いで、月経のリズムがこれまでと変わってきたと感じる頃が、更年期の始まりです。
たとえば、周期は今までより変わりなくても、低温期が長くなって、逆に高温期が短くなっている場合…。それから月経の量が今までより減ったり、日数が短くなった場合…。こんな小さな変化に気が付いたら、少し自分の体や生活を見直してみて下さい。
中医学では、更年期障害は五臓の中で「肝(かん)」と「腎(じん)」「脾(ひ)」の機能のバランスが崩れて起こると考えられています。
ちなみに、五臓のはたらきとしては、
肝=血液の貯蔵と新陳代謝。血流をうながす。自律神経の調整。
心=大脳(精神活動)と循環器系。
脾=飲食物の消化と吸収、水分代謝。
肺=鼻・のど・気道・細胞・皮膚までを含めた呼吸機能。
腎=生殖機能と泌尿器系、ホルモン系。
これらの臓器の関係をできるだけ穏やかに保つことができれば、様々な不定愁訴に悩まされることなく、更年期というトンネルを抜け出すことができると考えます。
そのため、普段の生活の中でも、肝を守るためにストレスを溜めないようにする…。脾が食べたものをきちんと消化吸収し、体に必要なエネルギーを変えることができるように、質の良いものを食べる…など、上手に体と付き合うことが大切です。