こんにちは。

近年では、「ハッキリとしない症状がないから…健康」「検査で異常がないから病気ではない…」という考え方に、疑問をもつ人が増えているように思います。

「あなたは健康ですか?」と聞かれたら、ちょっと考えてしまうかもしれません…。

冷えやのぼせ、めまいやむくみ、不安感やイライラなど、「病院に行くほどではないけれど、不調」という症状は数多くあります。

「未病(みびょう)」と呼ばれるこれらの症状が、特に女性に多いのは、ホルモンバランスと深く関係しているため。女性が感じる不快症状の大半は、ホルモンの変調によって起こる…とも言われています。

女性の健康は、ほぼ一生、ホルモンの影響を受け続けている…といっても過言でないからです。

ホルモンバランスに影響すると考えられることに「生活習慣」「環境」「冷え」「大病」「加齢」「人間関係」などがあげられます。

ストレスや生活環境の悪化など、ホルモンバランスを乱す要素はたくさんあります…。乱れたホルモンバランスが、さらに体の不調を生む…という悪循環に陥りやすくなります。

ところが原因は個人個人で違いますし、体質や生活習慣によっても異なります。

1つの症状を押さえ込むのではなく、「原因をたどり、全身のバランスを整える」という考えに基づくのが漢方の特性だと考えます。

よく「漢方薬は女性にやさしい」「中医学は女性の病気に有効」…などとよく言われます。それは中医学が「体は絶えず変化している」という考えに基づいて、体の細かい変化に対応できる医療であることが関係しています。つまり、中医学は守備範囲が広い医学だということです。

様々な要因が絡み合って起きる、女性ならではの不調の改善に、漢方薬は最適だと思います。