こんにちは。
空気が乾燥してくると、火の取り扱いには注意しないといけません…。乾燥していると、摩擦によって静電気も発生するため、発火しやすくもなります。
火事は1年を通して発生しますが、特に乾燥しやすい秋冬は発生しやすくなります。逆に、水分を含んでいると発火しにくくなります。
これは、ボクたちの体にも言えるのではないかと思います。
「人間は自然の一部であり、人間の体の中にも自然界と同じ構造がある」…という整体観から、古代中国の人々は様々な自然の法則を見出しながら、理論を確立してきました。
たとえば、陰陽論。「万物は、夜の月と昼の太陽のように、対立した性質をもつ2つの要素に分けることができる…」というものです。
陰とは夜の月のように、静かで暗く、冷たい状態を象徴している。本質は、内向きの力がはたらく「凝集の性質」があります。下降する、動きが静か、暗い、水を生む、湿潤を生む…なども陰の性質です。
陽は昼の太陽のように、動的で明るく、熱い状態を象徴しています。本質は外向きの力がはたらく「拡散の性質」があります。上昇する、躍動的、明るい、熱を生む、乾燥する…なども陽の性質です。
陰と陽は、片方の勢いが強まれば片方の勢いが弱まる、片方が引けば片方が押す…というように、優劣の関係を変化させています。陰と陽は、どちらか一方が強すぎないようにバランスを保っている…。
これは、お肌も同じことが言えるんではないかと思います。
潤いがないお肌は、刺激を受けやすく、熱を生みやすく、痒みも出やすい…。陰が弱まれば陽が優勢になる…ということです。
皮脂膜を作る力が足りない「バリア機能の弱い肌」、水分保持機能の弱い「ドライスキン」などは陰が不足している状態であると考えられます。
乾燥していると発火しやすく、燃え広がりやすい…。
皮膚トラブルも火事と同様、乾燥から守ってあげることが必要だと思います。