こんにちは。
先日、東京から中医師の劉伶(りゅうれい)先生を招いて、「ミニ講演会+薬膳料理の食事会」を開催しました。
今回は「秋の養生」についてのお話でした。
秋によく見られる体の不具合としては「皮膚の乾燥」「体のだるさ」「食べ過ぎと消化不良」「カゼを引きやすい」など…。
空気の乾燥は皮膚の乾燥に影響しますしカゼを引きやすくなりますし、夏の暑さの残りで体がだるかったり、夏で低下した胃腸が回復していないうちに食べ過ぎ消化不良に…。
特に今年の夏は一気に来たので、その分こたえる人が多かったと思います。
なぜこのような症状が出るのか…というと、暑さで体力を消耗し元気がないくなったり、暑さで食べられなくてミネラル栄養不足になったり、冷たい物の食べ過ぎで胃腸を弱らせたり、自律神経失調になったり…。
胃腸を元気にすることは「肺」を元気にする…。中医学では「肺」と「大腸」の表裏関係を強調しています。「腸」が弱くなると「肺」に影響する…。
中医学での「肺」は「呼吸器」と「皮膚」に属します。たとえば、セキが多い人は便秘がちな人がいるのと、便秘がちな人は皮膚トラブル多い…。
劉伶先生はここで、秋の胃腸の不具合におススメの漢方薬を紹介されました。
その中で、とても興味深いお話をされていました。
ある薬局で、ダイエットのために、腸をキレイにする漢方薬「晶三仙(しょうさんせん)」と「五行草(ごぎょうそう)茶」の2種類を服用し、1ヶ月で2kg、3ヶ月で6kg減に成功した症例です。体の中に溜めない…腸のお掃除をすることで、見事にダイエットに成功したそうです。すごい人は1ヶ月で4kg…、9人のうち7人がその方法で痩せたんだそうです。
乾燥肌も「肺」との関係があり、全体の粘膜とも関係しています。秋から多くなるのが、お年寄りの乾燥による肌の痒み。
乾燥しているかを確認する方法は、皮膚を爪で引っ掻くと分かるそうです。跡に白い線が残る場合、乾燥しています。
この場合の対応は「肺」を潤すこと…。内側からから潤すことが大切です。ここでも潤いを与える漢方薬を紹介されました。
呼吸器系をサポートするのは粘膜。粘膜が乾燥すると病気になりやすいくなります。粘膜乾燥するとイガイガしたり、セキが出たり…菌やウイルスにも感染しやすくなります。
ここでも呼吸器系をサポートし、カゼを予防する漢方薬の紹介をされました。
食べ物では、ナシやハチミツなど潤す食材がおススメで、辛いものは控えめにする方がいいそうです。