こんにちは。
ボクの住んでいる竪小路は、歴史の道「萩往還」の通りにあります。
昔の一等地なんだと思いますが、高齢化が進み、最近は古い空き家が解かれて、空き地も目立つようになってきました。
今年に入り、ウチの薬局から20mのところも解体されました。この場所は長くリサイクルショップでしたが、その後はずっと空き家になっていました。
ちょうどこの裏が、市の史跡である「十朋亭(じっぽうてい)」。前の建物がとり崩されることで、その外観がよく見えるようになりました。
山口市は、3年後の2018年(平成30年)に迎える「明治維新150年」に向けての周辺整備をすすめています。この場所に資料館のような展示施設ができるようです。幕末の志士たちゆかりの品々が多く残されているので、資料館ができるとたくさんの人に見てもらえると思います。
7月頃に解体されたその場所では、建設前の発掘調査の真っ最中です。作業員の方が、夕方4時頃まで作業をされています…。
ウチに来られるお客様の中にも、そこで作業をされている方がいらっしゃいます。その方に様子を聞いてみると、今のところ「あっ」という驚くような発見はないそうです。「石ころばっかり出てくる…」とおっしゃっていました。
先日の「アートふる山口」では、発掘現場が公開されていて、担当者から説明を受ける機会がありました。
説明によると、今行っている調査は「大内氏関連町並遺跡第103次調査」で、この遺跡は山口の歴史を考える上で重要な遺跡と位置付けられているそうです。
発掘調査の結果、多くの遺構(いこう:人々が地面に残した生活の痕跡)、遺物(いぶつ:人々が生活に用いた道具等)が発見されたそうです。
確かに、埋蔵金のようなものは出てきてはいないようです…。
今回の調査地点で人々の生活の痕跡が認められるようになったのは1400年代後半と考えられ、この背景には、この地を治めていた「大内氏」の政策が考えられ、これにより山口は都市化したものと考えられています。
ウチの薬局や自宅は、そんな「大内氏関連町並遺跡」の指定範囲にあります…。