こんにちは。

スギの花粉がそろそろ終わり、ヒノキの花粉が出てきているようですね。

日本人の4人に1人…と言われている花粉症、日ごとに春の陽気が感じられてきて心躍る時期ではありますが、花粉症の人にとっては憂うつな気分となる時期かもしれません。

今年は前年に比べると花粉の飛散量はそう多くない…とは言われていますが、それでも毎年繰り返す不調を和らげるためには「体質改善」がカギとなります。

中医学では、病気が起こる原因を2つの面から考えます。1つは体内の「正気」が足りない状態と、病気をもたらす「邪気」の影響…。

「正気」とは体が病気に対抗する「免疫力」のような存在です。「正気」が不足していると、臓器のはたらきが弱くなり、「邪気」に対する防御能も低下し病気もかかりやすくなります。

一方で「邪気」は体に悪い影響をもたらすもの…。花粉などのアレルゲンやウイルスなどは「邪気」にあたります。

病気を予防・改善するためには、日頃から「正気」をしっかり養い、「邪気」に侵されてしまったら早めに取り除くことです。中医学では、「正気」を養うことを「扶正(ふせい)」、「邪気」を取り除くことがを「祛邪(きょじゃ)」と言います。

「正気」を養っても「邪気」はそのまま…、「邪気」を取り除いも「正気」は足りない…。そんな偏った対処では「体質改善」にはつながりません。

日頃から意識したいのが、病気を防ぐこと。「正気」を十分に養い、「邪気」を寄せ付けない体づくりを目指すこと。それでも病気にかかってしまった場合には、原因となる「邪気」を早めに取り除くことです。

ウチのお客様でも、特に「花粉症だから…」で漢方薬をのんでいなくても、それが結果的に症状の軽減化につながっている…というケースは多々あります。漢方薬で「扶正」をしていることが、「体質改善」につながっている…ということです。

この季節のつらい花粉症も、「扶正」と「祛邪」を基本的に体質を整えれば、症状を和らげることができます。