こんにちは。
ボクたちが生きていくために、血液がスムーズに流れなければいけません。何らかの原因で流れにくくなったり、流れが止まったりしては大変です。
体の細胞や組織が「酸欠」や「栄養不足」になったり、内臓や脳のはたらきが悪くなったり…、その結果、様々な病気や老化現象が起こるようになります。
血液の質が低下したりして、汚水のようにドロドロになると、血管壁にヘドロのようにくっついて流れにくくなったり、血栓をつくりやすくなったりするなどの循環障害を起こすようになります。
中医学では、このような現象を「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。「瘀血」のサインとしては、体のどこかに「痛む」「しこる」「黒ずむ」…などの症状があらわれます。これらの症状は、「瘀血」の3大症状と言います。
その他にも、「しびれ」も「瘀血」のサインである場合も…。正座のあとに、足がしびれてしまった状態を想像していただくと分かりやすいと思います。
同時に、肩や首筋がこる、物忘れしやすい、頭痛がする…などの不快な症状もあらわれたりします。
「瘀血」が発生するメカニズムとしては…
・老化によって、血管の弾力が失われたり、血液成分が変化する。
・運動不足によって、血液循環が悪くなる。
・不規則な生活が胃・肝臓などの消化器官に負担をかけ、血液循環を悪くする。
・脂質などが多い、偏った食事によって、血液粘度が高くなる。
・強い精神的なストレスが、血液の貯蔵と調節を主る「肝」のはたらきを低下させ、血液循環を悪くする。
・女性の場合、冷えや出産などが原因となることもあります。月経時に起こる刺し込むような痛みや下腹部の冷えなど、生理不順にも深く関係している。
このように、色々なことが原因となって、滞った血液をスムーズに流れるように改善するのを「活血化瘀(かっけつかお)」、その薬のことを「活血化瘀薬」と言います。