こんにちは。
段々と日の出の時間が早くなってきました。暑さ寒さを繰り返しながら暖かくなり、少しずつ春の訪れを感じます。
春は自然界全てのものが新しく生まれ、伸びやかに成長する季節です。
植物も動物も春の陽気に誘われて、活動を開始します。このように、春の陽気は体にエンジンをかけるような「気」を上昇させる性質があります。
心躍る季節ではありますが、一方でこの時期に「気力」や「元気」が足りないと、活動的な状態に上手くシフトできません…。その変化がストレスになり、自律神経やホルモンバランスが崩れやすくなります。
それに加え、春は人間関係や環境の変化なども起きやすいので、心身のバランスを崩しやすくなります。
なので、「春」はストレスをためず、リラックスに努める季節…と言えます。
中医学では、体全体の気の流れを調節する役割を「肝」が担っていると考えています。
ストレスにより、「肝」の機能が低下してくると、気の流れの調節が上手くいかなくなり、気が滞ります。それを上手にさばけないと、体の各所に影響が出て来ます。
特に、女性の体はとてもデリケートなので、自分では気がつかない程度のストレスでも敏感に感じ取り、自律神経のみならず、ホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があります。
自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れて、ホルモンのバランスが崩れるともっと自律神経が乱れるという、悪循環に陥ってしまいかねません。
ですから、ストレスを上手にコントロールして、メンタルヘルスに努めることが、春の養生のポイントになります。
「酸味のあるもの」や「香りのあるもの」は、「肝」にはたらき、体内の気のめぐりを良くします。ハーブティーなどもおススメです。
漢方薬では、気の流れを良くし体全体の新陳代謝を促進する「逍遥丸(しょうようがん)」があります。