こんにちは。
中医学と西洋医学。中医学が優れている…という点があるとしたら、ボクたちが本来もっている「自然治癒力」を高めてくれることかもしれません。
ボクたちの体には本来、病気を治そうとする「自然治癒力」が備わっています。
中医学の考え方により、漢方でこれを高めることはできますが、西洋医学にはそのすべがないように思います。
西洋医学は、体のどの部分に障害が起こっているのかを検査し、その部分を改善するのが治療の基本です。ガイドラインに沿った標準治療を行い、心と体を分けて考えるように思います。
一方、中医学は体全体の調和を図ることで気になる部分も改善させる…。心と体を一体と考え、「自然治癒力」を高めることが基本となります。たとえば、気になる症状の改善のための漢方薬で、その他の気になる症状も改善した…というケースはよくあります。西洋医学の場合では、症状が増えると薬も増える…ということがよくありますが…。中医学では個人の「証(タイプ)」を重視した治療です。
また、中医学の考え方に「未病(みびょう)」というものがあります。どこかで耳にされたことがあるかもしれません。「病気になる前の段階」という中医学の考え方…。
中医学では、健康な状態と病気の間に明確な境界線を引きません。まだハッキリした自覚症状がなく「ちょっと調子が悪い」といった半健康レベルであれば、今から病気の方に向かうかもしれない「病気になる前の段階」…「未病」の段階です。
「未病」のうちに体質改善や体力増強などを行い、病気の発症を未然に防ぎ、体を健康な状態に戻すことを中医学は得意としています。