こんにちは。

山口県立美術館で開催されている「this is not a samurai」に、最終日の6月13日に行ってきました。

この作品展の存在を知ったのは、NHKの「日曜美術館」。面白そうだな…と思ったら、山口県立美術館でも開催されるということで、楽しみにしていました。なのですが、何故かタイミングが合わずに最終日となってしまったわけです。

鎧と人間をテーマに、現代性や人間性を問いかける美術作家、野口哲哉さんの作品。多様な文化や感情が混ざり合うユニークな世界観では国内外の幅広い層に支持されているんだとか。

一見ユーモラスに見える作品は、どこか物悲しい雰囲気を帯びており、そこには目まぐるしく移り変わる文明の中で、喜びや苦悩と言った矛盾を抱えながら生きる人間の姿が鋭い視点で映し出されています。

中にはブランドとコラボした作品もあり、シャネルの甲冑をまとう人なんかもありました。シャネルのマークは家紋のようで、何か「こんな人いそう」な感じがして、自然でした。

鎧をまとう人々の彫刻や絵画など、初期から新作までの代表作約180点が並んでいましたが、野口さんの世界観に引き込まれました。

館内「写真撮影NG」ではあったのですが、唯一撮影OKだったのが「Climsy heart」という作品。「Climsy」とは「不器用な、下手な、ぎこちない」という意味のようですが、刀の代わりに口紅を腰に差した人が、白い壁に赤い口紅💄でぎこちないハートを落書きしているところです。

この作品を観て、ボクの中でバンクシーの「Love Rat」とシンクロしました。

口紅は本物。

せっかくなので色々な角度から撮りました。上から。

横から。

斜めから。

ボクは気に入った作品展の図録を毎回買うようにしているのですが、今回も図録を買って良かったと思いました。また、マスクケースを持っていなかったので、それも一緒に買いました。

山口県立美術館は本当にセンスのいい作品展をやってくれます。

この後は、群馬県の「群馬県立館林美術館」、愛知県の「刈谷市美術館」を順に回るようです。