こんにちは。

「新型コロナウイルス」と「インフルエンザ」がこの冬に同時流行する「ツインデミック」への懸念が高まっています。

昨冬の「インフルエンザ」は推定患者数が700万人と言われていますが、今年の流行は1000万人規模の流行を想定して対策を万全にする必要があると考えられています。

「インフルエンザ」や「新型コロナウイルス」などの感染症への対策には「3つの予防」があると思います。1つ目は行動自粛、2つ目は清潔習慣、3つ目は粘膜免疫。

行動自粛は、いわゆる「3密」(①換気の悪い密閉空間 ②多数が集まる密集場所③間近で会話や発声をする密接場所)を避けること。とにかく不要不急の外出を減らすというのが「第1の予防」。

清潔予防は、マスクやうがい手洗いなどで、これが「第2の予防」。

粘膜免疫は、異物を外に出そうとする体の防御機構、いわゆる「免疫力」で「第3の予防」。

「第1の予防(行動自粛)」「第2の予防(清潔予防)」はコロナ禍の中において、皆さん徹底した対策を取られていると思います。

ポイントとなるとしたら「第三の予防(粘膜免疫)」かもしれません。罹らないようにするには、水際で食い止めることが重要です。うがい、手洗いはもちろんですが、バランスの摂れた食事、十分な睡眠も大事です。

症状から「インフルエンザ」と「新型コロナウイルス」を見分けるのは困難で、WHO はインフルエンザワクチンの接種を推奨しているそうです。日本では、10月前半に65歳以上、60歳以上で心臓や呼吸器に持病がある高リスクのある人に。10月後半に医療従事者や65歳未満で持病のある人、妊婦や小学校2年生まで範囲を広めるのだそうです。

よく「ワクチン」そのものがウイルスや細菌をやっつける…と勘違いされている方もいらっしゃるようですが、「ワクチン」は「接種することで自分の免疫力がしっかり働いて、体内で抗体が作られること」です。その抗体が働くことで、病気の発生を軽減または防ぐことが目的です。

免疫が正常に働く場合、①ワクチン接種→②体内の免疫力が働く→③接種したインフルエンザに対する抗体ができる→④インフルエンザウイルスが体内に入ってきても、③の抗体でウイルスがやっつけられることを期待しています。

糖尿病、疲れ、甲状腺異常(バセドウ病・橋本病)、COPD(肺気腫・慢性気管支炎)、肺気腫…など何らかの「基礎疾患」により、免疫力が弱っている方はワクチンを接種しても、期待通りの効果が出ない場合もあります。逆に副作用が出ることも…。

つまり、「ワクチン」の効果を期待するには、免疫力がしっかりと働かなくてはいけません。「ワクチン」はあくまでも「ウイルスが体にやってきたときのトレーニングをしておくもの。トレーニングしても、もともとの兵隊の数が少ない(免疫力が低下している)と、ワクチンの本来の効果は発揮できません。ワクチンを打ったからといって、インフルエンザにかからない保証はないわけです。

免疫力がしっかり働けるように手助けをしてくれる漢方薬や自然薬などもありますので、気になる方はご相談ください。