こんにちは。

中医学では「皮膚は内臓の鏡」と言われ、睡眠不足や過労、栄養の過不足、ストレス、冷えなど、さまざまな体のダメージが肌にあらわれると考えます。

特に「春」は肌トラブルの出やすい季節…。

気温が大きく変化し、風が強いため、ほこりや花粉もたくさん飛びます。植物が芽生え、生長する時期…ということは、冬の間おとなしくしていた雑菌やウイルスなども活発になりやすいということ。そして体は、それら外敵を追い出したり、身を守ろうと反応します。これが「赤み」や「痒み」、「肌荒れ」などとしてあらわれます。

また、「春」は紫外線もどんどん強くなり、5~7月は一年中で一番強くなる時期です。知らず知らずのうちに肌は紫外線によるダメージを受けています。

さらに、冬の間十分なケアをしていない「不養生」な生活をしていると、「春」のダメージは倍増してしまいます。その結果、血流の悪化や肌の乾燥が進み、くすみやクマなどの肌トラブルにつながってしまいます。

ニキビ・吹き出物
「春」になると皮脂の分泌が旺盛になり、毛穴が詰まりやすくなります。その上、気温の上昇とともに活発になる細菌などの「邪気」が侵入し、それらを追い出そうとする反応として炎症が起き、ニキビや吹き出物があらわれます。

乾燥・痒み
乾燥や痒みも「気」「血」「津液(水)」の不足や、巡りの悪さから起こります。乾燥しやすい冬の間の養生が足りないまま春になり、邪気の影響を受けると、より症状が悪化しやすくなります。

くすみ・クマ
寒の戻りがある「春」は、寒さと瘀血(血行不良)により、くすみやクマを招きます。この他、肌の新陳代謝の低下や肌の黒ずみと関係の深い「腎」と「気」の働きの低下も、くすみやクマの原因に…。