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10月31日より、山口県立美術館にて特別披露されている「雪舟発見!展」。幻の雪舟…「倣夏珪(ほうかけい)山水図」を観に行きました。

雪舟が約550年前に描いた作品「倣夏珪山水図」が84年ぶりに見つかった…ということで話題となっています。

山口県立美術館では、現在特別展示として「奈良 西大寺展」が開催されているのですが、それと同じかそれ以上に注目されています。

普段はコレクション展示室A・B・Cで開催されている展示は観ている人は少ないのですが、「雪舟発見!展」は注目されている特別展だけあって、3週間で1万人を突破したそうです。

「倣古」という「過去の名画家に倣(なら)って描く」ということを意味しています。

室町時代の日本には、中国絵画に対する特別な憧れがあり、宋や元の絵画に最高の価値が置かれていたそうです。その中でも人気の高い「夏珪(かけい)」の絵画に倣って描いたのが「倣夏珪山水図」で、四季山水図の中の「秋」だそうです。

見比べる…という楽しさがありました。

この特別展、雪舟が描いた「倣夏珪四季山水図」で真筆は「秋」のみでしたが、江戸時代の画家の狩野探幽、狩野常信の模写も展示してあり、雪舟の原本を模写していたことで、その存在と「春」「夏」「冬」がどんな構図であったかが分かります。

原本と模写を見比べるのも面白かったです。この「特別展」は12月10日までやっています。