こんにちは。

今年はノロウイルスなどによる感染性胃腸炎に関する話をよく聞きます。

ウチのお客様の周りで起こっていたり、実際に罹った人もいらっしゃいました。毎年11月~3月の寒い時期に流行のピークを迎えますが、今年は大流行した2006年、2012年に次ぐ勢いで感染が広がっているそうです。

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ご存知のように、ノロウイルスは、強い腹痛や吐き気、激しい下痢などの症状を引き起こします。

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ノロウイルスは感染力が非常に強い…ということで知られています。その感染ルートは「飲食物からの感染(食中毒)」と「人からの感染」です。

飲食物の感染では、カキなどの二枚貝が原因となることが知られていますが、衛生管理の徹底から減少傾向にあるそうです。しかし、旬の時季に生で食べる機会が増えたり、不十分な加熱処理でウイルスが死滅しなかったりすると、感染することも…。

人からの感染は、感染者の便や嘔吐物を触れた手を介して口から入る「経口感染」、吐いたときにウイルスを含む飛沫が飛び吸い込む「飛沫感染」、適切に処理されなかった嘔吐物が乾燥し、舞い上がって空気中を浮遊するウイルスを吸い込む「空気感染」などがあります。

特に、吐瀉物や下痢便には大量のノロウイルスが含まれているため、トイレなどを通じて感染する可能性があります。ノロウイルス感染者の便1gには1兆個のノロウイルスが含まれている…と言われていて、「そのわずか10~100個が体内に入れば感染・発症する」と言われています。

ノロウイルスは、乾燥や熱にも強いうえ、自然環境化でも長期生存が可能なため、厄介な存在です。

そんなノロウイルス…まず予防が肝腎。予防に有効なのは、石鹸と流水による手洗いです。手に付着しているウイルスが100万個あるとすると、15秒流水で手洗いすれば100分の1に減少するそうですが、それでもまだ1万個のウイルスが付着しています。「石鹸で10秒、流水15秒」を2度繰り返せば、残存ウイルスは数個レベルまで減らすことができるそうです。

もし罹ってしまった場合、ノロウイルスに有効な抗ウイルス剤がないため、結局は安静にするなど、対症療法で治るのを待つしかありません…。嘔吐がある場合は吐き気止めの坐薬を使い、落ち着いたら小まめな水分補給を。下痢止めは使いません。下痢はウイルスを体内から出そうとする現象なので、下痢止めはかえって症状を長引かせることも…。

漢方薬ではこの場合、症状が出たらすぐに「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」「シベリア霊芝」「五行草」のようなもので対応することがあります。

大流行の兆しを見せている…ということで、これから用心が必要な季節です。