こんにちは。
中医学では、ボクたちの体は「気」「血」「津液(水)」のバランスで成り立っている…と考えます。
「血」は皮膚を潤したり、全身に栄養を提供していますし、「津液(水)」は主に潤いを与える作用を果たしており、どちらも健康な肌の条件です…。
また、中医学では「血」と「津液(水)」を全身に運んでいく、体の機能活動や新陳代謝の能力を「気」と呼んでいます。「気」が不足すると、肌への潤いも減っていくわけですから、「気虚(気の不足)」の結果、肌の艶がない、張りや弾力がない…ということに。
もう少し「血」と「津液(水)」について言うと、
「血」の肌に対するはたらきは、主に「栄養作用」、そして「潤い作用」です。顔には血管が非常に多く存在し、目や髪の毛も「血」の栄養に頼っています。精神活動も「血」により支えられています。なので、「血」が充実できていれば、肌の血色や潤い、なめらかさも、ベストな状態を保つことができます。
もし「血」が足りなければ、肌の血色が失われ、顔色や唇が青白く、潤いに欠けるカサカサして肌…になってしまいます。さらに「血」が停滞する「瘀血(おけつ)」も、肌にダメージを与える重要な要素です。
一方の「津液(水)」は体を養う体液であり、全身に潤いを与え、その状態を保つはたらきがあります。「津液(水)」は脈の隙間を通って血管に入り、「血」の成分になることも…。この「津液」が充実すれば、肌は若々しい弾力と、瑞々しい潤いを手に入れることができます。
「津液(水)」が不足すると、とたんに肌の潤いが損なわれてカサカサになったり、弾力も失われるために、シワやたるみ、唇の荒れなどが生じます。
美肌にするためには、体内の「津液(水)」を絶えず養わなければなりません。たとえ、乾燥肌の人でも、この「津液」と「血」を養うことができれば、潤いのあるツルツル肌になることができるわけです。
そうなることを目標に、漢方薬で対応することとしています。