こんにちは。

ワタナベオイスターの勉強会が博多であり、出席してきました。この日はちょうど「山笠」の山車が博多駅の表側に飾られていました。

今回は「認知症」についてでした。

「認知症」の原因となる主な病気に「アルツハイマー病」「脳血管障害」がありますが、今回は「アルツハイマー病」の促進要因である「アミロイドβ(Aβ)タンパク」と「タウタンパク」が引き起こす、病気のメカニズムについてのお話でした。

「Aβタンパク」は健康な人でも、脳の中で普通に作られるタンパク質…。通常、脳内で分解されて消えていきますが、分解機能が衰えると、脳の神経細胞の周りに溜まり始めます。

一般に「Aβタンパク」は、「認知症」を発症する20~30年前から溜まり始め、範囲も広がっていく…と言われます。それでも、早い人では40代から、人により50代、70代、90代…と溜まり方に個人差が大きいのが特徴です。

分解機能の衰える原因は老化と酸化ストレス(過剰な活性酸素)で、これらが分解機能を衰えさせ、「Aβタンパク」を脳から血管へ排出するの出口を壊します。

溜まって凝集した「Aβタンパク」は、それ自身が活性酸素を発生させる…という厄介な性質があり、さらに神経細胞を傷つけてしまうことになります。

もう一方の「タウタンパク」は、脳の神経細胞の中で栄養を運ぶ管(微小管)を安定させるタンパク質ですが、「Aβタンパク」からの活性酸素で酸化されると「タウタンパク」が突起を持ってしまい、それが通り道を塞いでしまい、栄養を運べなくすることになり、神経細胞が破壊されてしまいます。

過剰な活性酸素が全て…というわけではないでしょうが、最近の研究により、脳内のミトコンドリアで作られる過剰な活性酸素が「アルツハイマー病」の発症に大きな役割がある…ということが分かってきました。そして、この「アルツハイマー病」が認知症の原因の67.6%を占めている…という調査結果も出ています。

確かに、年齢とともに「物忘れ」は増えてくることは当然ですが、「人の名前が出てこない」「昨日の晩ごはんが思い出せない」「火をつけたままにしている」などの認知機能の低下による「物忘れ」は気を付けたいものです。

「認知症」を完全に防ぐ方法はありません…。それでも、発症を遅らせることは可能だ…ということをお話されました。それには、どういうことで起こるのか…生じる仕組みを知ることが、予防につながるということです。

つまりこの場合としては、過剰な活性酸素から脳を守ることが大切であり、オイスターには予防(脳を過剰な活性酸素から守る)のお手伝いができる栄養素がたくさん入っている…ということをお話されていました。