こんにちは。
梅雨明けして以降、寝苦しい夜が続きますね。
朝と晩、ネコのフクちゃんと一緒に近くの公園へ行くと、最近ではセミの鳴き声をよく耳にします。セミの鳴き声は、五感に訴えかけますよね。
先週、ウチの前でセミの抜け殻を見つけました。「これからセミの季節が来るな」と意識したと同時に、あちこちからセミの大合唱が聞こえるようになりました。
近くの公園でも、夜にもかかわらず、外灯のまわりからセミの鳴き声が。一方で、死期が近づき地面に落ちてきたセミ(落蝉)をよく目にします。
セミは幼虫として数年間を地中で過ごした後、死ぬ前の最後の一週間程度を成虫として地上で過ごします。木の幹や枝に止まり、求愛のために鳴きますが、鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。
これらのセミが一斉に鳴いて賑やかな状態を「蝉時雨(せみしぐれ)」というそうですね。コトバからイメージが湧きますよね。昔、そんなタイトルの映画もありました。
セミの声は、暑い夏をより暑く感じさせますよね。でも彼らの一週間程度の求愛行動だと思うと、ガンバレと思います。
先日、はじめてセミが脱皮している所を見ることが出来ました。たまたま、フクちゃんと散歩中に見つけました。成虫となる過程を見ることが出来て、感動しました。
フクちゃんがもし見つけたら、攻撃するかもしれません。見つからないように、その場から離れる事にしました。
そしたら、今度は地面の上をゴソゴソ動く昆虫がいました。よく見ると、今から脱皮するために、地面から出てきたセミの幼虫でした。どこか適当な場所を探しながら、歩いているのでしょう。ボクの気配に気づくと、ピタッと足を止めてジッとしていました。これも、フクちゃんに見つかっては、オモチャにされると思い、すぐにその場を離れました。
今から、セミのピークを迎えるな!と感じさせる出来事でした。
漢方薬で「蝉退(せんたい)」という生薬があります。これはセミの抜け殻のこと。蝉退は皮膚疾患によく使われる「消風散(しょうふうさん)」という処方などに入っています。蝉退は皮膚のかゆみを抑える作用があります。
また、セミが鳴く季節は今ですが、「1年中セミの鳴き声が聞こえる!」という人。それは「耳鳴り」かもしれません。