こんにちは。
先日の新聞の一面に、「明治の産業革命 世界遺産へ」という見出しが載りました。これが勧告通りに登録されれば、国内の世界文化遺産は、昨年登録された「富岡製糸工場と絹産業遺産群」(群馬県)に続き15件目…となるそうです。
「明治日本の産業革命遺産」は日本の重工業の歩みをたどるもので、8つのエリアで23構成資産となっています。
その中に、山口県の「萩」も含まれていることは、とても嬉しいことです。萩の街には「萩を世界遺産へ」というのぼりをよく目にし、随分前から登録を目指していましたが、とうとう現実のものになろうとしているんです。
8エリアとは、九州・山口エリアと静岡と岩手が入り、広範囲にまたがっています。
①萩(山口県萩市)
・萩反射炉
・恵美寿ヶ鼻造船所跡
・大板山たたら製鉄遺跡
・萩城下町
・松下村塾
②鹿児島(鹿児島県鹿児島市)
・旧集成館
・寺山炭窯跡
・関吉の疎水溝
③韮山(静岡県伊豆の国市)
・韮山反射炉
④釜石(岩手県釜石市)
・橋野鉄鋼山・高炉跡
⑤佐賀(佐賀県佐賀市)
・三重津海軍所跡
⑥長崎(長崎県長崎市)
・小菅修船場跡
・三菱長崎造船所第三船渠
・同ジャイアント・カンチレバークレーン
・同旧木型場
・同占勝閣
・高島炭鉱
・端間炭鉱(軍艦島)
・旧グラバー邸
⑦三池(福岡県大牟田市、熊本県荒尾市、宇城市)
・三池炭鉱・三池港
・三角西(旧)港
⑧八幡(福岡県北九州市、福岡県中間市)
・官営八幡製鉄所
・遠賀川水源地ポンプ室
山口県は長崎県に次いで2番目に多い…ということも自慢です。隣の広島県(原爆ドーム・厳島神社)や島根県(石見銀山遺跡とその文化的景観)には既にありましたが、山口県も加わることができそうです。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、そして今回の「明治日本の産業革命遺産」の勧告など、今年の山口県は「来ているな…」と思います。
最終的に、6月28日~7月8日までドイツのボンで開かれる「世界遺産委員会」で、正式決定される…という 流れだそうですが、これからの動向に注意深く見守って行きたい思います。