こんにちは。

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先日、山口県立萩美術館・浦上記念館で開催されている「上方の浮世絵展」に行って来ました。

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9月9日~10月13日まで開催されていて、前期と後期に分けられています。

大阪・京都で制作、版行された浮世絵は、江戸の浮世絵と区別して「上方絵」あるいは「上方浮世絵」と呼ばれ、浮世絵の1つのジャンルとされています。欧米では「Osaka Prints」などと呼ばれ、海外では高く評価されているそうです。ここ数年の間、少しずつ浮世絵の展示の一部にも取り入れられてきたそうです。

今回上方絵だけの展示なので、一見の価値があると思い行ってみました。

山口県立萩美術館・浦上記念館の「上方の浮世絵展」は、山口県立美術館の「大浮世絵展」と比べ、注目度なのか場所なのか人はそれほど多くなく、本当にゆっくりと観ることができました。

上方絵の大半は役者絵…というのは、ファンに浮世絵師が多くいたことが理由だそうです。

上方絵の大半は役者絵…ということですが、知らない役者や知らない作者なので、そんなに「オオッ」ということにもなりませんでした。「大浮世絵展」で観た役者絵は、市川団十郎、市川海老蔵、松本幸四郎、尾上菊五郎…といった役者に、写楽などの作者です。江戸にはビッグネームが揃っています。認知度で比較するのはいかがなものかとは思いますが、ボクたち素人には大事な要素かもしれません。ビッグネームには弱いですから。

今回、上方絵で初めて知ったのは、「並摺り」と「上摺り」のように、予算によって色の数を変えたり摺り方を変えたり…があるということです。予算に応じて浮世絵を作成する…というあたりは「商人の町」らしいなと感じました。

ボク的には「江戸の浮世絵」の方がやはり魅力的ではありますが、上方絵も面白かったです。これからどんどん注目されてくればいいなと思います。

山口県立萩美術館・浦上記念館は「浮世絵、東洋陶磁、陶芸の美術館」です。なので、常設で萩焼の名品などが観れます。それもしっかり観て来ました。

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お庭もキレイです。

そして、ここではお土産コーナーに浮世絵があるのが特徴です。浮世絵は高いのは何万円ってしますが、ここではもっと安い値段から買うことができます。ボクも今回初めて浮世絵を買いました。葛飾北斎の有名な波の絵です。

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額に入れて部屋に飾っています。