こんにちは。

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山口県立美術館で開催されている「大浮世絵展」に行って来ました。

ウチからすぐのところなので、平日にでも行こうか…と考えていたんですが、平日でも観て回るのに2~3時間かかった…という話を聞いたので、休憩時間で観るのは無理だな…ということで、ゆっくり観れる日曜日に行くことにしました。

朝の9時からやっているので、朝一で…と思っていましたが、予定通りにはいかず、お昼の時間に行くことになりました。

自転車で行ったんですが、道中駐車場として開放してある「山口県立図書館」の駐車場が満車状態。そして、そこから美術館の方に皆さんが歩いて行くのが見えました。

美術館の中は、大盛況でした。入口に人が溢れ返っていて、今までのどの展示よりも多いように感じました。まず入ってすぐの作品から渋滞を起こしていました。

「屏風絵」「歌舞伎役者」「力士」「美人画」「風景画」「物語」「ネコ」「近代画」に分かれていました。

「歌舞伎役者」の画で有名な東洲斎写楽の作品が印象的でした。写楽は役者をわざと恰好よく描くんではなく、その人の特徴を誇張して描いた画師なんだそうです。なので、他の画師との作品とはちょっと違って観えました。

また、歌舞伎役者の中には「市川團十郎」「市川海老蔵」「尾上菊五郎」「松本幸四郎」の役者絵もあり、今の人の顔を思い浮かべながら観る…といった楽しみ方がありました。また、お母さんが子供に「松本幸四郎」を「松たか子のひい・ひい・ひい・ひいおじいちゃん」と説明していました。実際、どれ位前のおじいちゃんかは分かりませんが、「確かにその通り」…と思いました。

また、美人画は喜多川歌麿の作品が、風景画は葛飾北斎の作品がやはり素晴らしかったです。特に北斎の実物は、本当に迫力がありました。

入ってすぐの浮世絵は、あまり色が使われていない地味な感じのものでしたが、どんどん進むにつれて、たくさんのボクの知っている浮世絵があらわれてきました。背景が白いと地味で、背景に青色が入るとガラッと印象が変わるように感じました。

スクリーントーンなどない時代、色の濃淡を上手に出したり、髪の毛1本の細い線をくっきり出したり、キレイな字で文章が彫ってあったり…。字は逆さに彫らないといけないので大変ですよね。作品を見てつくずく思いますが、画師の力だけでなく、彫り師、刷り師の技術は素晴らしいな…と思います。

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最後に観終わった出口のところに、北野武さんの作品が飾ってありました。現代の浮世絵…ということで作品を出していました。ピカソのような感じの作品。映画に絵画に多才ですよね。

浮世絵をしっかりと堪能させていただきました。作品は入れ替わるので、今度は行く時間を考えて行こうと思います。