こんにちは。

ワタナベオイスターの勉強会が小倉であり、出席してきました。

今回は「肝臓」へのはたらきについてでした。

オイスター…と言うと、漠然と「肝臓にいい…」という知識をもたれているかもしれませんが、「どういい」のかをしっかり教えていただきました。

まず、肝臓が行っている合成、貯蔵、解毒、排泄に必要な数百種類もの酵素…その酵素を活性化しているのがミネラル、ビタミン…。オイスターにはその材料となるミネラル、ビタミンがバランス良く入っています。

また健康診断などで、肝機能数値のAST(GOT)、ALT(GPT)…という言葉を耳にすると思いますが、これらは肝細胞の中ではたらいている酵素名前です。お酒や薬の飲み過ぎ、過労やストレス、ウイルス、活性酸素などで肝臓が傷つけられると、細胞に穴が開き、肝細胞中ではたらいていた、これらの酵素が血液中に流れ出します…。そうすると、血液中のAST(GOT)、ALT(GPT)の数値が上昇します。「肝臓が壊れている」状態です。

肝細胞のキズが修復され穴が塞がると、AST(GOT)、ALT(GPT)の流出は止まり、血液中のAST(GOT)、ALT(GPT)が分解されることで数値は下がっていきます。

穴を塞ぐ…肝細胞の修復のポイントは「タンパク合成能力」のアップです。タンパク合成能力がアップすると、速やかにキズが修復される…ということです。それには材料となるタンパク質(アミノ酸)、ミネラルやビタミンが必要です。その中で、亜鉛が不足している状態ではタンパク合成が不十分になります。

また、肝疾患で怖いのが「線維化」。肝細胞が死んでしまうと、そこが空洞化します。そして、肝繊維と肝繊維が結合して沈着し「線維化」が起こります。「線維化」から肝硬変につながって行きます。

ただ、空洞の周囲の生き残った肝細胞が分裂・増殖しその空洞を新しい肝細胞で埋めることができれば、肝臓は再生する…と言われています。つまりこの肝細胞の再生のポイントも「タンパク合成能力アップ」…ということです。

肝臓の「線維化」には活性酸素、亜鉛不足などが関係している…ということです。亜鉛は「タンパク合成能力アップ」だけでなく、「線維化」に関わる酵素を妨げる…というはたらきも担っているようです。

また、これがカキの中の抗酸化物質が、肝線維を作ってしまう物質である「TGFーβ」を抑え、肝線維を分解する酵素である「MMP-1」を増やす…ということも分かってきているようです。つまり、肝線維化は「可逆性」で、程度にもよるようですが改善する…ということです。

つまり、オイスターが肝臓にいい…ということは、

①肝臓の合成、貯蔵、解毒、排泄に必要な数百種類もの酵素の材料であること
②肝細胞のキズを修復する、再生させる「タンパク合成能力のアップ」になる
③肝線維を作ってしまう物質である「TGFーβ」を抑え、肝線維を分解する酵素である「MMP-1」を増やす

ということなんだと思います。

最後に、ワタナベオイスターを服用し、肝臓の数値が改善した症例を発表されていました。

肝臓、そしてオイスターのはたらきについて理解することができました。