中医学からみた皮膚病の日常生活でのポイント

痒み対策…皮膚を壊さないで!
*爪をたてて掻くと、皮膚を損傷してしまいます。出来るだけ掻かないようにしましょう。
1 爪は短く切っておきましょう。
2 指の腹で優しくさすり、叩くように。ただし、目の周りを叩くことは避けましょう。
3 痒みは冷やすなどすると和らぎます。
4 就寝中は手袋をして掻き壊しを防ぎましょう。
5 部屋の温度・湿度に気を付けましょう。



衣…素材とお手入れが大切
*お肌に直接触れるものだからもう一度チェックしてみましょう。
1 肌着やシャツなどの素材はお肌に優しい自然素材を。
2 洗濯の際には酵素入りの洗剤は使用しない。
3 洗剤の量を減らし、洗剤の残留を防ぎましょう。
4 体を冷やさないように薄着は避けましょう。



食…胃腸にやさしい食生活を
*お肌の状態と食生活は密接な関わりがあります。
1 穀類など、和食を中心に「腹八分目」。
2 肉・魚は充分に加熱処理し、よく咀嚼しましょう。
3 葉菜を中心に旬の野菜や海草類を、火を通してたっぷり摂りましょう。
4 バランスの良い食事を心がけましょう。
5 便通に気を付けましょう。
6 次の食品の摂り過ぎには気を付けて。
・甘いもの:チョコレート、ケーキなど
・油ものや肉類:とんかつ、天ぷらなど
・香辛料の多いもの:キムチ、カレーライスなど
・加工食品:スナック菓子、ファストフード、インスタント食品など
・生もの:サラダ、刺身など
・冷たいもの:アイスクリーム、ジュース、ビールなど



住…環境を整えてお肌快適
*環境ストレスがお肌のダメージになることも。
1 部屋・浴室はこまめに掃除、換気をし、ダニやホコリ、カビの発生を防ぎましょう。
2 季節に応じ、室温と湿度管理をしましょう。
3 過剰な紫外線は避けましょう。
4 趣味の時間を作るなど、ストレスは避けましょう。
5 感染症の予防に気を配りましょう。



スキンケア…元気なお肌を育てましょう
*保湿により乾燥肌が改善しバリア機能が高まると、痒みが緩和されます。
*ドライスキンの方は全身のケアをおススメします。
*ローションやクリームなどを使う時、はまず前腕内側などに塗ってみて、刺激感がないことを確かめましょう。
1 ぬるま湯(38~39℃)で優しくさすって洗い、タオルなどの摩擦は避けましょう。
2 短時間入浴(10~15分)を心がけましょう。
3 石鹸、シャンプーなどは無添加、低刺激のものを使用しましょう。
4 入浴後は保湿ローションや保湿クリームで水分と油分を補いましょう。
5 保湿は入浴直後、できれば5分以内に行いましょう。