店頭でよくみられる急性段階の皮膚病
店頭でよくみられる急性段階の皮膚病は、湿熱(しつねつ)タイプ、血熱(けつねつ)タイプ、熱毒(ねつどく)タイプと、大体3つのパターンに分類されることが多いようです。
湿熱タイプは、皮膚がジュクジュクとした状態のことを言います。例えば、腫れっぽい、むくみ、水疱、痂皮、掻くと汁が出る、ただれ、汁が出るジュクジュク、汁が出るゴワゴワをしている皮膚の状態などです。
血熱タイプは、赤い皮膚病のこと。赤みや熱感があり、温まると悪化したりひどくなったりがあります。夜に悪化したり、乾燥を伴うこともありますが、掻くと血が出たり…ということも。
熱毒タイプは、化膿や感染があるような皮膚状態です。感染系の皮膚疾患が特徴ですが、全身性の紅皮症も熱毒が絡んでいることもあります。
これらのタイプは単独で…ということは少なく、重複して見られるケースが多いです。
ステロイド剤を使用している人は、一見するとこれらの症状が表にあらわれない、出ても症状が抑えられているため、判断が難しいことがあります。また、ステロイド剤を長期に使用されている場合、急にやめると今まで抑えられていた炎症症状が爆発する…いわゆるリバウンド症状が出る場合があるので、急にやめるのは危険です。その場合は、漢方薬などを併用しながらステロイド剤を減らしていくことが、ひとつの改善目標となります。
また、季節によって条件が変わって来ます。暑くなる時期や、乾燥する時期、また懇親会などが重なり、食べ事が多くなる年末年始などは、悪化することはよくあります。また、ストレスや睡眠不足なども悪化。
食事の影響やストレスも皮膚のトラブルに影響を及ぼします。
生活の中をに潜む原因を取り除きながら、急性期の場合はまず湿熱、血熱、熱毒を取り除くことが、皮膚の改善につながると考えています。